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中城高原ホテル

2021年3月31日

(放送日:2019年9月22日/オカルト探訪 in OKINAWA)

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中城高原ホテル

本日は沖縄最大の廃墟であり心霊スポットとしても数々の噂がある「中城高原ホテル」をご紹介します。

※この内容は放送日当時の情報です。現在の解体状況は未確認です。

世界遺産中城城趾の裏手に広がる広大な敷地に広がるホテル廃墟。通称チャイナタウン。

1970年代に建設が開始されたものの、建設途中で建設業者が倒産し、アクセス道路が文化財保護区に指定されたことなどから工事が中断し、放置されたまま廃墟化したとされているが、数ヶ月間開業していたという話もある。

この真偽が、先日のローカルニュースでわかりました。実際、中城高原ホテルは2ヶ月間営業をしていて、一般には非公開資料のようでうすが当時のパンフレットやホテル内部の写真、プールの写真まで存在している。また、オーナーの娘さんが中城高原ホテルの敷地内を歩きながら、当時のことを話すVTRもあり、今まで工事途中で放置されたと言われていたのは、単なる噂だとわかる。

結局、中城城趾の文化財指定に伴い取り付け道路が使えなくなったため、ホテルへのアクセスが遮断され閉鎖となったというのが本当のところ。

1996年発売中島みゆきさんの「たかが愛」のプロモーションビデオのロケ地としても有名

2001年から2003年に放送されていたUSOジャパンというTBS系列で放送していた番組で、嵐の相葉くんと二宮くんが実際に取材に来ていた場所。ちなみに取材日は台風接近のため悪天候であった。クスノキはリアルタイムでこの放送を見ていたのでよく覚えている。

この中城高原ホテルには、プールやウォータースタイダーなども設置されたといい、当時としては画期的な施設も充実していたようだが、その場所が賑わうこともなく、今はコンクリートの廃墟として静かに佇んでいる。

県内外の廃墟マニア、心霊スポットマニアに人気の高いスポットで、写真付きのレポートがインターネット上には多く散見されるので、この番組をお聴きの皆さんであれば、一度はご覧になったことがあるのではないだろうか。

この中城高原ホテルで聞かれる心霊現象として有名なのが、プール跡地に溺れ死んだ子供の霊が出るというものだ。

先ほど話したUSOジャパンの取材では、このプールでの怪現象の正体を検証している。映像中で、人のうめき声が聞こえたが、どう聞いても風では??問題のプールまでたどり着くものの、台風の風雨が強まったため検証はできず。

クスノキは実際数回この場所に行っている。

建物自体は私有地ということもあり、中には入らなかったが、外周を歩いてみたことはある。チャイナタウンという別名にふさわしく、中国風外観の建物はどこか日本とは思えない不思議な雰囲気を醸し出していた。中城城趾側から一番近い正面玄関と思われる場所にはスプレーでの落書きが多いが、奥の方にいくにつれそれは少なくなっていくように感じられた。昼まであったが、全く人気もないため、外周の途中で引き返した。ただ、不気味さというよりは、この広大な建物に被写体としての美しさと、緑とのコントラストの面白さを感じていた。

そして、直近で訪ねたのは2019年3月末である。

以前は無かったのだが、ここは私有地なので立ち入り禁止との立て看板があった。その際も外観を撮影するに留めた。

なぜこの時期に行ったのかというと、この大型廃墟の取り壊しが決定したからだ。

解体されるのは建物の象徴とも言える5階建ての展望とのほか、大小17棟のコテージなどで、延べ床面積は約1万1814平方メートル。解体費用は約2億470万円。

土地建物とも民間所有だったが、敷地内に文化財調査が必要な場所や希少動物の保護対策などもあり、沖縄県が補償し解体をすることになった。解体工事は5月から開始され、2020年3月までには終える予定だという。その後は、中城城公園基本計画にのっとり、歴史博物館や学習施設などの建設を検討しているようだ。どんな姿に生まれ変わるのかわからないが、沖縄最大の廃墟として有名になった中城高原ホテルを、廃墟・オカルトマニアはきっと忘れないだろう。

最後に、この場所で実際に体験した怖い話、を聴くことができたのでご紹介しよう。

その日、廃墟探索マニアの男性が一人で中城高原ホテルへと足を踏み入れました。

広い敷地をゆっくりと歩いてみて回っていると、何やら人の気配が。振り向くと、ライフルを持ったアメリカ兵の霊が立っていたのです。

男性は慌てて走り出しますが、なんとこの霊が追いかけてくるのです。必死に逃げたのですが、ついに追いつかれてしまいます。

もうだめだ、と思った時、よくよく見ると、それは霊ではなく生きた人間。アメリカ兵でもなく、アメリカ人男性がグループでサバイバルゲームをしていただけだったというのです。ゲームのフィールドに明らかにゲームとは関係のない人が入っていたので、危ないと思い合図をしようとした所、焦った男性が逃げ出したため追いかけたとの事。

オチがわかれば笑い話ですが、その現場にいた男性にとってはシャレにならないほどの恐ろしい体験だったのだろう。

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